2024年12月10日、長野工業高校の情報工学科2年生の学生さんを対象に、
長野信用金庫さん主催『金融リテラシー講座』に登壇を頼まれ行ってまいりました。
この高校生向け講座は、これからの実生活で役立つよう【学習編】と【実践編】の全4回の講義で
企画されており、第3回目の今日は、【将来設計】【働いて稼ぐ】という観点で学習してもらうのがねらいとのことでした。
キャリア教育の一環として社会人生活に不可欠な就職・起業にクローズアップし、
18歳成人から健全な経済生活ができるような役立つお話を、
ということで、弊社のシステム開発チーム、30歳の対馬さんが語ってきました。
長野工業高校のOBでもある彼の、後輩に向けた講座のテーマは、「IT業界で働きませんか?」です。
なお、文部科学省の「進路を考えるときの高校生の気持ち」調査資料によると、
「自分に合っているものがわからない(38.3%)」
「やりたいことが見つからない、わからない(32.7%)」
「社会に出て行く能力があるか自信がない(24.9%)」
という者が多い。
とのことで、今回の講義もそういった高校生の心に寄り添えるようなお話をさせてもらおうと、社内で準備を進めました。
高校生向けお話しのメインとしては、
長野工業高校から大学へ進学し、卒業後に東京の大手システム会社に就職し、朝7時の満員電車で通勤。
そこでの仕事内容や感じたことを紹介しました。
「そもそもITの世界は、インフラはもちろんのこと、WEB系、ハード(製品)系、ソフト(アプリケーション)系など、
いろんな企業が手を取り合って、1つのサービスを提供しています。
その中の、システムインテグレーター(Sier)というソフトウェア開発業にも
「メーカー系」「ユーザー系」「独立系」などがあり、特長や得意分野などが異なります。」
と、業界の構図を分かりやすく説明したあと、
当時の会社の売上No.1である「金融事業部」という”花形”事業部に配属された経験を話します。
ここでは、何百億円単位のお金が動くプロジェクトに関わるやりがいを感じる一方で、
汎用性の少ないプログラム言語で組まれていることから、ここにいたら自分の成長はない、と感じるようになりました。
考えた末に長野にUターンし、DigitWorksでプログラマーとして働く今は、朝10時に出社し、ほぼ定時で帰宅。
独立系のSierゆえに、自社開発のメリットである、
- 自分のアイデアや意見を反映しやすいこと
- スキルが確実に身につき、開発者として上達すること
- プロジェクトの始まりから、お客様に使ってもらうところまで携われることでやりがいがあること
などを挙げ、
「東京の会社にいた頃より自由度があり、いろんなことに挑戦ができることで自分の成長につながっている。」
と語る彼の話には、高校生たちにとっても共感を呼ぶものがあったようです。
また、彼は高校生たちに向けて、
「進路について今はまだ将来のビジョンがなくても大丈夫。
何か変わりたいなと思ったら環境を変えてみると良い。自分は大学進学という環境がきっかけだったけど、
進学に関わらず自分が成長できる良い環境に身を置いてください。」
と語り、最後は
「せっかく情報工学科を選んで学んでいるのだから、世界を変える力のある、夢ある仕事のIT業界に進んでくれると嬉しいです。」と気持ちを伝えて高校生たちにエールを贈りました。
今回の講義が、進路選択に悩む高校生さんにとって自分自身の未来をより具体的にイメージするきっかけになっていれば幸いです。